以前、このブログで、アメリカで海外武者修行中の新日本プロレスの渡辺高章選手の近況をお伝えしました。
渡辺高章、武者修行先のインスパイアプロレスで高評価される!
2014年1月にテキサス州オースチンのInspire Pro(インスパイアプロ)という団体に上がり、歓声を浴びていたようです。
このInspire Pro、歴史は浅いながら、けっこうちゃんとした団体で、ホームページやらYouTubeの公式チャンネルなどけっこう充実しています。そしてYouTube公式チャンネルに、1月大会(The Ecstasy of Gold)の動画がまるまるアップされていました!もちろん渡辺選手の動画も見られます。
というわけで、気になる方は、以下の動画をチェックしてみてください。
渡辺選手の試合は1時間46分30秒あたりから見られます。(リンククリックでその時間から再生開始します)
この記事投稿時点で290viewでした。どれだけ増えるかな。
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動画の英語を聞き取れるようになりたい方へ!
渡辺選手のInspire Proでの試合動画の解説
動画を見るのが億劫だという方向けに文字で紹介しておきます。対戦相手は顔面白塗りのGregory(Greg) James (グレゴリー・ジェームズ)という選手です。写真を見る限りでは細身の選手という印象でしたが、動画を見るとプロレスラーだけあってゴツい。アメリカ人は骨格が違います。入場するなりニョロニョロとレフェリーを威嚇するなど、怪奇派スタイルでしょうか。
しかし、続いて入場してきた渡辺選手、対戦相手とは比べ物にならないくらい身体が分厚い!さすが日本のメジャー所属選手です。背中にライオンマークの入った革ジャンらしきものを着ています。
対戦相手がヒールということもあってか、観客の声援は渡辺選手に好意的です。コールされると紙テープが飛び、「ワ・タ・ナ・ベ」チャントが沸き起こりました。
ゴングが鳴っても渡辺選手は自ら手を叩いて拍手&コールを誘っていました。堂々としたものです。
序盤は、ヤングライオンとかでよくある攻防が繰り広げられます。ジェームズ選手、ロープワークがちょっとばたついたり、細かい動きが雑なように見えます。基本の攻防とはいえ、体格で勝る渡辺選手が優勢に試合を進めます。
実況が恐ろしいほど聞き取りづらいんですが、Japanese Style とか Completely differentとか聞き取れたので、日米のファイティングスタイルの違いについて解説していたのではと想像します。
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渡辺選手は場外の相手に向けて、エプロンを助走してのボディアタック(優し目)なども敢行していました。強烈な打撃などで追い込んで、足を抱えてのバックドロップを放とうとしたところ、逆転されて、回転十字固めに切り返されてしまいます。そこからジェームズ選手が優勢に立ちます。チョーク攻撃を皮切りに、トップロープからのネックブリーカーと畳み掛けます。しかし、渡辺は踏ん張り、チョップ合戦からのカウンターのエルボースマッシュ、エルボー連打、STF、コーナーから(ちょっと長過ぎるアピールを挟んでの)ダイビングクローズラインと大技連発です。グレゴリー選手は2カウントで返すのがやっとです。
そして、最後は必殺の足を抱え込んでのバックドロップ(Back Drop Driver)を炸裂させます。しかし、ここでグレゴリー選手のセコンドのモビダスが妨害して3カウントならず。
渡辺選手がセコンドに気を取られているすきにグレゴリーが立ち上がり、ジャンピングのヒザ蹴り、ネックブリーカー(実況談)とたたみかけ、渡辺選手から3カウントを奪ってしまいました。
グレゴリー選手の意外な勝利に場内は軽いブーイング。倒れたままの渡辺選手を、グレゴリー選手のセコンドのモビダス(Morbidus)が追撃したことで、ブーイングはさらに大きくなります。すると、渡辺選手は息を吹き返し、モビダス選手に強烈なバックドロップをお見舞いします。グレゴリー選手は慌ててバックステージへと逃げて行きました。コーナーへ上がってアピールする渡辺選手に対し、場内は渡辺コールでこたえます。引き上げる際には"Please come back"と叫んでいる人もいました。
そんなわけで、当時の現地レポートにあった渡辺選手が高評価、というのはあながち誇張ではなかったようです!
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Inspire Proの興行、他の見どころをご紹介
このインスパイアプロレス、なかなか見応えのあるイベントなので、お時間がある方は、是非とも他の試合動画もチェックしてみてください。
メインイベントでは、Inspire Proの初代王座を賭けた3Way勝ち抜き戦が行われましたが、が個人的にはセミで行われたRaymond "Death" Rowe(レイモンド・ロウ)選手とChris Hero(クリス・ヒーロー)選手のシングルマッチが凄い良かったです。
(2時間28分頃から試合開始です。)
四天王プロレスのような大技の攻防で、手に汗握る試合でした。試合後も互いをたたえ合う、清々しい結末です。当ブログではRaymond Rowe選手をイチオシしていますが、本当に名勝負製造機ですよ。
また、ビッグダディ・ヤムヤム曰く「日本語がペラペラな黒人選手」ことRicky Starks選手も出場しています。ハリウッドスターのジョセフ・ゴードン・レヴィットにちょっと雰囲気が似ていました。無駄のない体格で華があるルックスなので、インディーの人気レスラーにとどまっていてほしくないなあと思いました。2時間5分頃に登場です。対戦相手がすごい"汚い"です。
この興行ではあともう1試合、すごい気になった試合があるのですが、こちらについては別の記事でお伝えします。
渡辺高章選手、4月に再度Inspire Pro参戦
Inspire Proは、来る2014年の4月27日に、No Room to Dieなる興行を開催するようです。公式Twitterによると、この大会に新日本プロレスの渡辺高章選手が再び参戦するようです。InspireProWrestling@InspireProWresYou can already order tickets for our April 27th event, &vquot;NO ROOM TO DIE&vquot; at http://t.co/7H66wyfdB2 for only $12 dollars!
2014/02/18 19:32:59
InspireProWrestling@InspireProWresThat show will feature Inspire Pro Champion &vquot;One Man&vquot; Mike Dell vs. #1 Contender &vquot;Unholy&vquot; Gregory James & the return of Takaaki Watanabe!
2014/02/18 19:33:41
InspireProWrestling@InspireProWres追記Its official! On April 27th, TAKAAKI WATANABE will go one on one, with DIRTY ANDY DALTON! This one will be BRUTAL! http://t.co/WBe2cSPzFC
2014/02/19 11:19:23
渡辺高章選手の対戦相手は、DIRTY Andy Dalton(アンディー・ダルトン)に決まったようです。Andy Dalton選手は1月大会ではRicky Stalksと対戦した選手で、ニックネームのDirty(汚い・バッチい)に違わず汚くて下品な選手です。渡辺選手の試合運びが試される難敵ですね。
なお、グレゴリー選手はInspire Pro王者であるマイク・デルに挑戦する模様。ここ数戦負け無しという挑戦者のグレゴリー選手ですが、渡辺戦を見る限り、まだ顔じゃないという印象だけどなあ。。なお、マイク・デル選手は、PRIDEで活躍したマーク・コールマンみたいな厳つい顔をした選手です。私は生で見た事はないけれど、オーラのありそうなベテランインディーレスラーです。
ゴールデンウィークシーズンなので、是非日本からテキサス州オースチンまで、渡辺選手を応援に行ってみてください!
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