新日本プロレス、2014年春の両国大会、INVASION ATTACK を見た感想をお伝えします。第3弾として、中盤戦の感想を書きました


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2014年4月6日(日)に東京の両国国技館で開催された、新日本プロレスのビッグイベント、INVASION ATTACK 2014を妹夫妻と観に行ってきました。第1弾第2弾に続いて、第3回をお届けします。第5〜第7試合の感想です。


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Invasion Attack 第5試合 スペシャルシングルマッチ


田口隆祐
vs
プリンス・デヴィット

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退団が噂されるデビットと、それを意識したかのような「敗者退団マッチ」というテーマ。デビットが負けて退団、なんて安易なシナリオは信じたくなかったので、私は

・田口が負けて田口が引退
・田口が負けるが、バレットクラブに悪い田口として加入
・デビットが負けるが、改心して良いデビットとして復帰

この辺を想像していました。しかし、全部外れました。試合内容は素晴らしかったです。今年の東京ドーム大会以来のおどろおどろしいボディペイントで登場したデビットでしたが、セコンドのヤングバックスの介入をことごとく拒否して、しまいには仲間割れ。そして、黒い腕のサポーターを投げ捨てると、ヒールターン前のキャラのような戦いかたに戻ります。そこまで新日本を追っていなかった私ですが、7年前にデビットの試合を生で見ていたので、「ああ、あの時の動きをしているんだな」と何だか感慨深かったです。そして、真っ向からぶつかったデビットでしたが、田口の前に敗れ去り、自ら握手を求めると、退場しました。
(あの流れだと、田口から握手をするのかと思ったんですけどね。)

デビットは本当に退団するようでバッドエンドだけれど、ハッピーエンドな試合でした。

12分03秒、新技どどん・ジ・エンドからのエビ固めで田口がデビットに勝利!


Invasion Attack 第6試合 スペシャルタッグマッチ

バッドラック・ファレ&タマ・トンガ
vs
オカダ・カズチカ&YOSHI-HASHI

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オカダ入場時の盛り上がり方は本当にすごかったです。まさに大スター。私にとってもオカダカズチカとしての試合をみるのは初めてでした。でも、残念ながらこの日いちばんつまらなかった試合でした。ヨシハシが長く捕まる→何とかオカダにタッチ→オカダ無双で得意技全部出してレインメーカーで完勝。この先に繋がる何かも無く、ただ技を出しただけの試合でした。
こんなのでファレに因縁を作ってIWGPに挑戦なんて、おかしいよな、と思っていたら、AJスタイルズの乱入という続きがありました。やっぱりファレは顔じゃないよなあ。

私はAJスタイルズが来場するという噂を聞いていたので、誰が乱入したのか分かったんですが、後ろの方のおっさんは「誰だお前ー!日本語で喋れー!」とヤジを飛ばしてました。すごい簡単な英語だったので、それくらい分かれよ、と思うのですが、AJはせめて名前を名乗るべきでしたね。

8分43秒、レインメーカーからの片エビ固めでオカダがタマ・トンガから3カウント


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Invasion Attack 第7試合 NEVER無差別級選手権試合

[第3代王者]石井智宏
vs
[挑戦者]内藤哲也


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私は昨今の"後楽園ホールで大人気!"という石井人気に乗れずにいます。まだ自分の目で石井の試合を見た事がないのと、石井の小さい図体に将来性を感じていなかったからです。また、内藤も迷走しすぎている気がして、あまり好きなレスラーではありません。ただ、妹が内藤の大ファンだったのと、ここ最近の内藤の不遇っぷりをみるにつけて内藤を応援しようという気になり、この試合は全面的に内藤を応援することにしました。

いやー、この試合が凄かった。開き直ったようにヒール殺法を駆使する内藤と、多少のダメージなど気にしないかのごとく突進してくる石井に、場内湧きまくりです。華麗な飛び技よりも、内藤には頭突きや張り手のような泥臭い技が良くあっているのだな、と感じました。これは石井と抗争をした賜物でしょう。

内藤は持てる技を全て石井にぶつけるのですが、なかなか3カウントが奪えない。裏投げをDDTで切り返される、なんてトンでもない事まで起こりました。なかなか勝てない内藤に、応援している私はもどかしくなってきました。しかし、満を持して内藤の必殺技であるプルマブランカがリング中央で炸裂しました。石井は必死に足をバタバタさせて脱出しようとしますが、あと少しでロープに届きません。もう少し足が長ければ… しかし、内藤は内藤で完全には極めきれていません。あと少し中央でかけていれば…

この攻防に、私は心をわしづかみにされてしまいました。

あと少しでIWGP王者になれなかった内藤。何かが足りないのか、トップレスラーの手前で足踏みをしてしまっている。そして今、技を極めきれずにいる。

一方の石井。本人は意地になって否定しますが、あと少し背が高ければ…と言われ続けているのは事実でしょう。そして今、あと少し足が足りないばっかりにロープに届かずにいる。

この「あと少し」の攻防は、2人のレスラーが置かれている状況、まさにそのものだったのです。

そして、石井が長くはない足をバタバタとさせて、何とかロープに逃れました。内藤はまたしても勝てなかった、石井の意地がロープに届いたのです。この瞬間、内藤を応援していた私は思わず石井に声援を送ってしまいました。

そして、再び一進一退の攻防の末、石井が再び内藤を破りました。文句無しに現時点でのベストバウトです。

勝った石井、負けた内藤、どちらも素晴らしいレスラーだということが良くわかりました。

17分45秒、垂直落下式ブレーンバスターからの片エビ固めで石井が内藤に勝利。王座を防衛。



勝った石井にはKUSHIDAが挑戦表明をした模様。こういうのってプロレス界の悪しき風習だと思うんですけど、なんで裏で表明するんでしょう。せめて当日の観客にも見えるようにしてほしいものです。。


あとちょっと、その4、セミ&メイン編に続きます

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