この記事では、アメリカの経済紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)に掲載されていたアメリカンインディープロレス団体の記事に関する感想を書いています。


アメリカで最大の日刊経済新聞であるWSJ(ウォールストリートジャーナル)のWeb記事に、アメリカのニューヨーク州ブロンクスにあるインディープロレス団体BWFの記事が掲載されていました。それを読んだ感想を書きます。

WSJに掲載されていた元の記事はこちらです。
Bronx Wrestlers Punch, Body-Slam for Glory - The Wall Street Journal
(試合写真のスライドショーも見られます)

上記記事は英語なので日本語に訳しました。
経済誌WSJにアメリカインディープロレス(BWF)の記事が載ってたので和訳した。 : プロレスに日本の未来を託すブログ

紹介されていたBWFという団体は、小さなインディー団体のようです。

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団体設立者がドミニカでプロレスラーをやっていた以外は、出場者の皆さんは兼業レスラーがほとんどのようです。色々インディー団体について知りたかったことが書いてあったので、凄く興味深かったです。

入場料やグッズについて

記事によると、入場料は大人13ドル(1300円程度)で、2ドルでポスター、15ドルでマスクが売られているようです。私が行ったことのある団体もだいたい同じ水準でした。日本のプロレスからするとかなり破格の値段に感じますが、子どもやあまり裕福でない人を対象としたビジネスなので、これ以上高く出来ないんじゃないかと思います。この記事にある興行だと、入場者数は100人程度だったということなので、グッズと入場料の売り上げを合わせて1,000~1,500ドル程度、100万~150万円程度の売り上げでしょう。

なお、WWEは入場料が50ドル~100ドルくらい、Tシャツも数十ドルで、日本のプロレスと同じくらいの値段です。


ニューヨークのプロレスの興行権(プロモーションライセンス)について

以前ドキュメンタリーで見たことがあったのですが、アメリカのプロレス興行にはPromoter(プロモーター:興行主)というのが必ず必要なようです。役所とかに届け出を出してライセンスを発行してもらうような印象でしたが詳しいことが分かりませんでした。この記事によると、選手全員を保険に入れて、医者による健康チェックを受けさせることが前提のようでした。州によって違うのだと思いますが、けっこう厳しい規定ですね。売り上げのほとんどが保険に消えるのではないかと想像してしまいます。


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BWFのカミングアウトについて

記事の中ではサラリと触れられていましたが、試合の結末は決められており、試合での対立も全て作り物だということです。これは上記の興行権と大きく関連しているもので、「真剣勝負」をうたった場合、スポーツ興行とみなされて、ドクターチェックやら保険の条件がもっと厳しくなるのだと思います。とてもそれでは金銭的にやっていかれないので、カミングアウトしている事情があるのでしょう。

それでも痛みは本物だ、というところがプロレスの深いところですね。


レスラーは仕事じゃなくて、夢の実現

上述のとおり、この団体の1興行あたりの売り上げはせいぜい100万円程度といったところでしょう。会場のレンタル代だとか、手伝ってくれる人の人件費だとか差し引くと、出場するレスラーのギャラはよくて1万円(100ドル)といったところでしょうか。他のインディー団体でも似たような状況なので、レスラー達はどうやって生活しているのか前から気になっていました。この記事を見る限り「すこしのギャラか、ノーギャラで」リングに上がっているひとがいるようです。つまり、プロレスが必ずしも主な収入源ではないようです。

BWFの選手達は、月に1回リングに上がる、いわゆる兼業レスラーたぢで、WWEにスカウトされて大成功したい、というよりも、週末の趣味とかそういった側面の方が強いのかもしれません。


おわりに

お金が出なかろうが、自腹だろうが、痛かろうが、歓声が忘れられずにリング上に上がり続ける気持ちはとてもよくわかります。選手のチェックをするお医者さんも拍手をしながら試合を見ているということで、きっと好きだから友情価格のような位置づけでレスラー達の健康チェックをしているのかもしれません。

華やかな舞台に立つ人の、華やかでない面を知ることで、より彼らに対する尊敬の想いが増してきますね。とても良い記事だったと思います。


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だいたいこれらの映画に出てくる人たちの暮らしに近いのでしょうか。

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