プロレスに日本の未来を託すブログ

日本経済復興のカギは、プロレスにある!プロレスに学ぶ、ビジネス論をお届けします。

タグ:木高イサミ

この記事では、2014年5月18日に、後楽園ホールで開催された、ユニオンプロレスのビッグマッチ、ゴールデンユニオン2014の観戦記の後半を書いています。


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試合レポートは、DDT(ユニオン)公式ページに途中経過含めて凄く詳細に書いてあるので、是非そちらをご覧下さい。
http://www.ddtpro.com/union/10023/

客の入りや第1試合〜第5試合までのレポートは前半をご覧下さい。



セミファイナル 薔薇1000本+αデスマッチ
石川修司vs大家健



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いちどは見たかった薔薇デスマッチをついに観戦です。大家が一方的に提唱しているガンバレプロレスの負け戦みたいなものかな、と思っていました。まず目についたのは、今成夢人選手のセコンドっぷり。とにかく大声でゲキを飛ばし、全身で悔しさを表現する。大家がピンチになると、相手方コーナーであろうと、ユニオンのセコンド勢を蹴散らしながら駆け寄る。徹底しているなと思いました。(でも休憩中は、ユニオン勢の横でチケット売ってた)

さて、大家選手は、「うだつの上がらない中堅レスラー」という印象でした。インディーのトップレスラーである石川選手に挑んで勝ち目があるわけがありません。しかし、試合展開は私の予想を大きく裏切りました。とにかく石川選手が容赦ない攻めを見せます。薔薇ボードに叩き付け、ボードを乗せたままイスで滅多打ち。場内若干ドン引きするくらいの音が出てました。しかし、大家選手はとにかく食らいつく。場外で逆転すると、入場ゲートからダイブ!

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フラフラと上って行くあたりが、覚悟を感じさせます。

全体的に石川が押しているものの、大家の心は折れず、随所で息を吹き返して一矢報いて行きます。
有刺鉄線ボードに何度もボディースラムされようと、激しい頭突きを食らおうとも、立ち上がりつづけました。そしてカウンターのスピアー!正直、当たりが全然浅かったのですが、これが完璧な形で入れば、勝つこともできたのでは、と一瞬思うくらい、気持ちの上では大家選手が石川選手を上回っていました。
最後はジャイアントボムで大家選手が沈みましたが、とても良い試合でした。本日ベストバウトです。

ぶっちゃけ、新日本の石井選手がやっている、気持ちと我慢比べみたいな試合なので、毎回このスタイルでやるといつか身体を壊しそうなので、あんまり賞賛しすぎるのはどうかと思うのですが、それでも勝ち目が無い相手に頑張って食らいつく姿というのは琴線に触れてしまうものですね。


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メインイベント ユニオンMAX選手権試合
木高イサミ(第2代王者) vs 佐藤光留


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これまで散々ユニオン勢を「休憩所」呼ばわりしてきた佐藤をユニオンのトップが迎え撃ちます。



佐藤は白いコスチュームで本気を感じさせます。立ち振る舞いも本当に堂々としていて、憎々しさを強調させていました。ゴングがなってからしばらくお互いに間合いを取り合い、佐藤が強烈なローキックを放ちます。一瞬で顔を歪めるイサミ。その後はしばらくグラウンド勝負です。
この展開は本当に緊張感が漂っていて、3分くらいにわたって、客席が誰1人声援を送らない、という驚くべき状態になりました。
佐藤がローキックでイサミの左脚を攻め続け、イサミはエルボーに活路を見出すという展開でした。エルボーとローの打ち合いという我慢比べもありましたが、基本は関節を巡った攻防が中心。最後は脚の取り合いの末、イサミがタップ。散々ユニオン勢をバカにしてきた佐藤がイサミすらも破る結末となりました。
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試合後、イサミの検討をさわやかに讃える佐藤、、ですが、それは本心ではありませんでした。ベルトを投げ捨て「ここはお前らの低いハードルの夢を叶える場なのか、こんなベルトに価値はない」という痛烈なダメ出しをユニオン全体にする佐藤。あまりにも正論過ぎて、ブーイングがあまり飛びません。

誰であろうと挑戦を受けると言い放つ佐藤。唯一の条件として「ユニオン所属であること」を提示します。誰が出るのかと思っていたところで、花道に登場したのは・・・福田洋!試合のとき以上におちゃらけたアメリカ国旗柄のダボダボなパンツ姿です。この殺伐とした雰囲気にこの格好は素敵です。まばらなUSAコール(本人曰く万雷のUSAコール)に後押しされて佐藤に対戦をアピールしますが、佐藤は相手にせず引き上げます。スーザン代表と協議の結果、次回挑戦者として福田洋が決定しました。



大日本を見ていても感じるのですが、メイン・セミがしっかりしていると、興行が締まりますね。ビアードあり、SAY YESあり、激しい薔薇デスマッチあり、殺伐としたメインありで、バラエティ豊かでとても楽しかったです。


きっと次の王座戦は、いまやパンクラスではなく全日本プロレスを背負うメジャーレスラーである佐藤光留と、どこを切ってもインディー要素満載の福田洋のイデオロギー論争になるのでしょう。しかし、因果なもので、観客動員数でいえば、今の全日本プロレスは、DDTはおろか、ユニオンにも及ばないわけです。「プロ」レスラーとしてのプライド、団体としてのファンの支持、勝つのはいったいどちらなのでしょう!気になるけど平日だと見られないな。。



時間が無くて更新できない、と思ってましたが、頑張るとかけるものですね。
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この記事では、2014年5月4日に、横浜文化体育館(横浜文体)で開催された、大日本プロレスのビッグマッチ、Endless Survivorの観戦記を書いています。

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ゴールデンウィークを利用してアメリカに行ってきました。成田空港に戻ってきて、帰りの電車の中で、大日本プロレスの横浜文体大会(Endless Survivor)がちょうど開催されている事に気づき、時差ボケに負けずに観戦してきました。特急電車を使わずチンタラ向かっていたため、最後の3試合しか見られませんでした。

年に2回の大日本プロレスのビッグマッチ、社会人になってから比較的よく行っていて、これが5度目くらいの観戦でした。

入ったら第5試合が始まったところでした。といわけで、1〜4試合はまるまる見逃しました。

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤耕平 石川修司 vs 征矢学 河上隆一

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インディー屈指のツインタワータッグが登場。驚いた事に、佐藤耕平にかなりの声援が集まっていました。河上がひたすらいたぶられる展開でしたが、ツインタワーにも声援がただ、征矢に変わったところで、征矢が爆発するわけでもなく、河上・征矢組は何とも言えない感じがしました。

河上が石川の豪快な攻撃を根性で1カウントで返した直後に、石川がスプラッシュマウンテンで河上からフォール勝ち。いつも思うけど、1カウントで返した直後の勝利って何だか微妙な気がします。

それにしても、昔はこういうハードヒットな人々が来た時って、関本&井上勝正とか、ヘタするとWXとかアブ小が迎え撃つしかできなかったけど、タフで若い河上のような選手がいるって素晴らしいことですね。耕平選手も心なしか活き活きとしていて、これが声援の所以かな、と感じました。反対に、征矢はもう少し存在感出してほしい。
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この日の観客席。2階席こそガラガラではあったが、1階席(アリーナ席)は椅子の数も多い上にぎっしり埋まっていました。私は2階自由席(当日3500円)での観戦でしたが、すぐ隣は2階指定席で(リング正面だけが指定席で、あとは自由席らしい)、リングも比較的近くて見やすかったです。

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▼セミファイナル BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 30分1本勝負
<第4代王者>石川晋也 vs <挑戦者>関本大介
※王者は、2度目の防衛戦



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サムライで生中継されているということもあり、長めの煽りビデオが流れる。関本に挑戦する直前で、関本の負傷欠場により繰り上げ的に王座になった石川晋也。デビュー戦の相手にして最強の挑戦者を破って、真の意味での王者になれるのか、注目の一戦です。

まずは関本の入場。大日本ファンはみんな関本が大好きなのでは、と思います。欠場していたとはいえ、相変わらず凄い身体です。続いて王者の石川の入場。私はデビュー後から結構石川を応援しています。細かった身体もずいぶん大きくなりました。長髪で顔が隠れているのが残念な気がします。

そしてゴング。基本の攻防を終えて、執拗にヘッドシザーズで関本を締め上げる石川ですが、関本はその体勢から(どういう事なのかよくわからなかったけれど)強引に弓矢固めへと移行!客席がどよめきます。その後に関本が繰り出すエルボードロップやら逆エビ固めやらサソリ固めと、基本の技の迫力・説得力がやはり素晴らしいです。圧巻だったのは、石川にコブラツイストをかけられた状態で、「オシ、オシ」と叫びながら一歩一歩前進してロープブレイクしてしまったところ。誰もが「こりゃ、関本にはかなわないな・・・」と思ってしまった事でしょう。石川はキレイなブリッジで投げたり、エルボーに活路を見いだしますが、卍固めも投げられてしまったり、関本の重量感あふれる打撃や、石川以上に奇麗なブリッジのジャーマンなどによりだんだん関本が優勢になっていきます。

それでも、石川は打撃&打点の高いドロップキック(当たりは浅かったけれど、気持ちがこもっていた)とたたみかけ、再び卍固め。決め手に欠けると思われた所で、腕を逆方向にものすごい勢いで引っ張りだしました!(後で知ったのですが、これが必殺技の三脚巴でした)
タップしているようには見えませんでしたが、レフェリーストップでゴングが!石川が関本を破りました!!

押されていたとはいえ、打たれ負けていたわけではなく、最後は説得力十分の絞め技で勝利だったので、文句の無い勝利といえるでしょう!石川選手おめでとう!

ただ、敗れてリングを去る関本選手の周りに集まる観客の数の方が、花道を引き上げる石川選手より多く、本当の意味での関本越えはまだまだ時間がかかりそうだな、と感じました。また、関本選手の肉体を見る限り、まだまだ鍛え切れていないような印象も受けました。ほぼ万全とはいえ、まだまだ復帰直後。次にやったときは石川選手、厳しいかもしれないな、と感じました。


なお、試合中、「石川、まだ顔じゃねえんだよ!」「関本、格の違いを見せてやれ!」とかいうヤジを飛ばしているオジさんがいましたが、いつまでも関本選手が大日本を支えられるわけではないし、石川選手だってまだまだこれから王者像を作り上げて行く途中です。そんなヤジ飛ばしても意味ないだろ、と思いました。ああいうオジさんは心から消えてほしいですね。

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▼メインイベント BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合
蛍光灯300本 TLCデスマッチ 30分1本勝負
<第28代王者>木高イサミ vs <挑戦者>宮本裕向
※王者は、4度目の防衛戦



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こちらも設営時間を使って煽りビデオが流されます。イサミと宮本の絆を強調した感じのビデオでした。その中でもありましたが、イサミ選手は宮本選手がタイトルマッチに絡みだした2007年頃、本当にガリガリで、やられまくって負けるだけの扱いでした。私は「本当にこの選手はこの先どうなってしまうんだろう」と思っていて、負けるだけなら出る意味が無いのでは、とまで考えていました。そんな矢先に長期欠場に入っていたので、イサミというデスマッチファイターはここで引退だな、とまで思っていたんです。しかし、そこから復帰して、恐らくユニオンプロレスを中心に結果を残し、そしてまさかのBJW王座戴冠。最近ではシングルプレイヤーとしては明らかに宮本より勢いがあるようで、本当に人生とは分からないものです。

そんなわけで、インディーを代表するレスラーになったイサミと、そのタッグパートナーである宮本の一戦、とても楽しみました。
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試合前には国歌斉唱がありました。立つとぎっしり入っている感が増しますね。


蛍光灯300本ということで、リング上にも敷き詰められる蛍光灯。開始と同時に両者が蛍光灯を踏んで割りながらリング上を歩き回ります。ただ、イサミは少しは筋肉がついたとはいえ、やっぱり軽かった。かつて伊東竜二や佐々木貴が同じ形式で対戦したときのようには全然割れておらず、かなり勢いをつけて踏む事で蛍光灯を割っていました。また、体重のせいか、少しあせっているのか、数本つかんだ蛍光灯をうまく割れない、という細かいミスが結構目立ちました。

イサミ選手は最近は自爆式河津落としが持ち技なのですね。蛍光灯→ラダー→ラダー&チェア→場外のテーブル、というように、次々とエスカレートしながら河津落としをしていて盛り上がりました。ラダー上にチェアと蛍光灯を載せ、コーナーで倒れている宮本を引きずりこむのではなく、手招きして技をかけていたナンセンスさには笑いました。技じゃなくて様式美になってる!

場外のテーブルへの河津落としを巡る攻防は盛り上がりましたが、勝ったのは宮本。テーブルが見事に割れるヤンキードライバーを炸裂させました。宮本は随所で蛍光灯を使った奇麗なムーンサルト、蛍光灯の破片めがけた旋回式サンダーファイヤーなどをくり返して見せ場を作るものの、全体的な主導権はイサミが握っていたような気がします。蛍光灯を持たせた宮本へのパンチから蹴り2発(勇脚・斬というのですね)でついに宮本から勝利、王座防衛を果たしました!

負けた宮本も、イサミの事を讃え、最後は観客全員を起立させての「俺たちは…強い!」での締め。2人で合体テーマソングの「男の勲章」にのって花道を引き上げる、爽やかなハッピーエンドでした。ただ、この後のタイトル戦線の展望が一切見えなかったのが気になりました。
あまりにも爽やかすぎて、ベタすぎますが「仲よくやってんじゃねえよ!」と次期挑戦者に名乗りを上げる人が居ると思っていたんですが・・・。

とはいえ、久しぶりの大日本プロレス、3試合しか見る事ができませんでしたが、本当に見終わった後にいい気分になる、とても良い興行でした。成田から駆けつけた甲斐があったなあ、と思いました。



以下は、見逃した試合結果に対するコメントです。

▼オープニングタッグマッチ 大日本プロレス vs WNC 20分1本勝負
神谷ヒデヨシ 植木嵩行 vs 高橋匡哉 土肥孝司

→高橋が植木に勝利。高橋しか名前を知りません・・

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
スーパータイガー 橋本和樹 vs MEN'Sテイオー 忍

→スーパータイガーが忍に勝利。リアルジャパンの選手か。似た名前が多くて誰の事だか・・

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
HUB 円華 めんそ~れ親父 vs 丸山敦(元・タイガースマスク) 旭志織 塚本拓海

→丸山が親父に勝利。丸山選手見たかった。。。

▼第4試合 Gokudoショックタッグデスマッチ 30分1本勝負
伊東竜二 “黒天使”沼澤邪鬼 vs 星野勘九郎 稲葉雅人

→伊東が稲葉に勝利。見たかったなあ。興行終了後、体育館前に止まっていた観光バス(勘九郎選手が後援会を招いた?)の前で、笑顔でお客さんに応対している勘九郎選手が微笑ましかったです。絶対強面キャラ向いてないだろ。



仕事やらあれこれ優先するものが多く、更新が止まっております。他の最新プロレス情報はこちらで。

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