この記事は、アメフトにほとんど興味のなかったプロレスファンである筆者が、社会人のアメフトリーグであるXリーグの試合を見てきて、その感想を書いています。2014年9月27日に神奈川県の川崎富士見球技場で開催された富士通フロンティアーズ対東京ガスクリエイターズの試合の観戦記です。

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プロレス以外のスポーツをほとんど見ないし、娯楽も殆ど持たない私ですが、先日、友人に誘われてサッカー(J2)を生観戦したことや、ふらりと観に行った社会人アメフトが面白かったのをきっかけに2度目の社会人アメフト(Xリーグ)を観戦に行きました。

なんと言うか、「昨日家でゴロゴロしてた」というよりも「昨日はアメフトの試合を観戦してました」という方が、まともな大人っぽくないですか?

意外と朝11時という週末にしては早朝に開催されているので、手頃な時間に開催される試合を狙って観戦です。コンビニで当日に共通前売り券(当日券1300円のところ、1100円プラス手数料108円)を購入して、会場である川崎に向かいました。


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富士通フロンティアーズ vs 東京ガスクリエイターズ:前半戦

人生2度目、2週間ぶりに観戦したアメフトの試合は、2014/9/27(土)に川崎市にある川崎富士見球技場で開催された富士通対東京ガスの試合です。川崎富士見球技場って聞き慣れない名前だけど、もと川崎球場です。現千葉ロッテが川崎ロッテオリオンズだった頃のホームグラウンド、プロレスファンにはFMWの…と言えばすぐわかるでしょうか。

川崎駅から15分くらい歩くと球場です。今回は試合開始前につこうと思ったものの、思ったのが遅すぎて、5分遅れで到着しました。

東京ドームと違って客席が小さくて(バックスタンドが工事中…試合中もがっつり工事していた)、観客はメインスタンドのみで観戦です。小さなスタンドですがけっこうまんべんなく人が座っています。公式発表では来場者900人とのことでしたが、本当かな?もっと入っていたように思います。少なくとも先日の東京ドーム(3000人はいってもガラガラ)より多く感じました。子どもとか、顔パスで入った選手達(けっこうそれっぽい人をみかけた)を数えていないのかもしれません。



フィールド向かって左手が東京ガス、右手が富士通の応援席です。富士通って確か強豪だったよな、ぐらいの認識はあったんですが、実際そのようで、客席は8:2くらいの割合で富士通応援団・関係者らしき人が占めていました。東京ガスの応援団少ない。

やはりチアリーダーが大音量の音楽&マイクでひっきりなしに応援しています。ほかに2チームしか知らないけれど、どのチームもノリは同じで超体育会系のようです。


5分遅れで席に着くと、すでに7対0で富士通が先制です。実力差が激しくないと良いのですが。。

しかし、期待に反して相当実力差がありそうです。とにかく富士通はパスが簡単に通る。全然妨害されずに、長い距離のパスが通ってしまうんです。そしてパスが通ったら簡単に走られる。あれよあれよといううちに、第1クオーターで2つのタッチダウンが決まり、14-0です。点数以上に実力差があるようで、東京ガスがジリジリと距離を稼ぐのに対し、富士通はあっけなく距離を稼ぎます。東京ガスはパスがなかなか通らないし、正面から突破しようとすると呆気なく潰されています。これは厳しい。

第2クオーターになってもすぐに富士通の2つタッチダウンが決まりました。これで28-0です。このペースだと100-0もあり得る・・・と思っていたところで、東京ガスが着実なプレーで前に進んで最初のタッチダウンを奪います。これで28-7です。よく頑張った!

しかし、その後が良くなかった。わずか1分で富士通がまたタッチダウンを決めて、35-7と差を広げます。やたらとガタイの良い選手(アメリカ人らしい)がいて、その人の突進力がありすぎて、2-3人はねのけたら独走しちゃってました。もう呆れて笑うしかない。

ちなみにこのピリオド中、後ろの席に若い女性2人組がやってきて「良かった、まだニック始まったところだ」(ニック=第2クオーターの事らしい)という会話から始まり、やたらと専門的な視点で試合の感想を言い始める。…この人たち、関係者か??

どうやらお二人は他のアメフトチームのマネージャーらしく、外国人選手に対するレギュレーションの話、外国人天国化していく傾向への嘆き、同期だというプレー中の選手のこと、選手とチアの関係(彼女達のチームは一切交流がないとか)など、めちゃくちゃ興味深い内部事情トークをしていたので、試合よりもそっちが気になってしまいました。


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富士通フロンティアーズ vs 東京ガスクリエイターズ:ハーフタイムショーと応援スタイルの違い

富士通の一方的な試合展開のまま試合はハーフタイムショーへ突入しました。

富士通も東京ガスも、チアリーダーはミニスカートにボンボンを持つオーソドックスタイル(プロレスでいう黒パンツがオーソドックスみたいな感じですかね)で、持ち上げたりしないラインダンス中心のチアダンスをしていました。

客席は、東京ガスがバルーンスティック、富士通が即席ハリセンでした。必ずこの組み合わせになるよう、全チームが二種類持ってるんですかね。

ハーフタイムショーってチアが踊るだけだと思っていたら、先攻の富士通は、ちびっこをフィールドに入れて、競争をさせていました。

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チアの人たちは進行&アシスト

デモンストレーションをチアの人たちがやったんだけど「ここで10回飛び跳ねてそれから走ってね」というデモをするときのジャンプがすごいガチで、普段の激しいトレーニングを窺い知る事ができました。



子どもを使ってるので富士通側のハーフタイムショーが結構長引いていたんですが、まだ終わらないうちから東京ガスがダンスを始めて、若干カオス。持ち時間決まってるのね。

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まだハケてないのに…


富士通フロンティアーズ vs 東京ガスクリエイターズ:後半戦

後半からは富士通側で観戦することにしました。が、よくよく気づくとど真ん中で見てました。とはいえ周りはほとんど富士通応援団。気づいたんだけど、富士通ユニフォームを着ている人が多い。そして富士通ユニフォームを着た子どもが多い。

強いチームということはそれなりにお金かけているということで、子持ち社員を中心に、けっこう社内で支持されているんだろうなあ、と思いました。

後半も前半以上に増して富士通ペース。一番呆れてしまったのが、ほぼ自陣ゴールライン(一番不利な場所から)から攻撃をスタートした富士通が、スルリと防御を抜けて、そのままゴールまで100ヤード走ってタッチダウンしてしまったシーンですかね。サッカーでいうと、コーナーキックで、ディフェンスしていた側がそのままゴールに独走しちゃう感じですかね。ひどかった。。

第3ピリオドに東京ガスは後一歩のところでタッチダウンが決められそうにないのでフィールドゴールを決めて3点返すのがやっと。疲れたのか、主力を温存していたように見える富士通に対し、第4ピリオドは4つのタッチダウンを奪われます。最後なんてほとんどパスが通ってなかった。77-10で富士通が圧勝です。(ちなみに、サッカーと違って得失点差は20点以上付いた場合、20点で計算されるらしい)


いやー、富士通の強さは分かったけど、見応えなかったですねえ。。占有率をみると、70%近くの時間を東京ガスが支配していたらしいのだけど、ひとえに富士通がボール持ったらすぐに得点しちゃうから全然ボール持ってないというだけでして。獲得ヤード数は7:3くらいの差がついてました。


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試合後に礼をする富士通選手陣。80人くらいいる。東京ガスは70人もいなかった気が。強さも選手層も圧倒的に上回る強者。

出口では、選手とチアが見送りをしてくれていました。東京ドームではそんなのなかったので、こういう球技場の方がお得なのかも。

あと、東京ドームのときも見かけたんですが、明らかにどちらの企業にも関係なさそうなアメリカ人の観客が何組かいました。服装から判断するに、お休み中の米軍関係者か。単純にアメフトが好きで見に来たんでしょうかね。

この日来ていた2人組は帰りにチアリーダーとツーショット撮ってました。


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時を同じくして、京都では、大学アメフトの強豪である京都大学が3連敗を喫したことが話題になっているようです。うーむ、ライスボウル、気になるなあ。



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